ノウハウを他社に先駆けて蓄積

2011.06.21

日本では一九九七年に、オンラインストアを開設し、インターネット上での販売を開始した。このサイトでは、顧客は独自の仕様を希望し購入できるばかりでなく、その商品の納期の確認や、電子メールでの問い合わせ、購入後のサポートなども受けることができるようになっている。さらに、大口顧客には「プレミアページ」と呼ばれる専用のページを作成し、顧客別に最適なサービスの提供を行っている。また、他社製品のソフトウェアも購入できるようになっており、顧客の利便性に配慮したシステムとなっている。また、デルコンピュータは、パソコンを通信販売するというビジネスモデルで大きく成長した企業である。IT不況といわれる二〇〇一年度には、小幅ながら減収に転じたとはいえ、一九八四年の創業からわずか一六年で年間売上約三二〇億ドルのパソコンのトップメーカーに成長した。同社は、顧客からのオーダーにより、それぞれの顧客に異なった仕様のパソコンを製造販売する(BTO−ビルド・トウ・オーダー)という手法をとっている。当然、顧客は、自分の望む仕様の商品を手に入れることができ、満足度は高くなる。これらの結果、日本では個人の同社製品購入者の八〇%以上がインターネット経由の客だ。インターネット上では、個別対応を低コストで行うことができ、パソコンの商品特性もダイレクトマーケティングに適している。このため、いままで、リアルの店舗経由でパソコンを販売していた大手メーカーもインターネット上にサイトを開設し始めた。しかし、「デル・ダイレクト・モデル」を掲げ、パソコン市場でのダイレクトマーケティングのノウハウを他社に先駆けて蓄積してきた同社に対抗するのは容易ではないだろう。

[参考情報]
動画付ネットチラシについて
http://www.max-info.net/