最近のごみ焼却の排煙には塩化水素やダイオキシン(ベトナム戦争でアメリカがジャングルにひそむベトナム兵をなくすために使った枯れ葉剤に、不純物として含まれていたために、ベトちゃん、ドクちゃんのような奇形児が生まれる原因になった成分)が含まれたり、自動車排ガスでも問題になっている窒素酸化物が含まれたり、ヒューム(金属蒸気)になった水銀が含まれたりしますので、複雑な除去装置を付けなければならなくなっています。さらに排水も処理しなければなりません。それらが焼却炉の建設費を押し上げ、運転管理費を高くしています。後者はごみ一キログラム当たり二〇円近くに達しています。焼却でごみの乾燥物重量の約四分の一の灰滓が排出され、そのうちの五〇分の一近くがダストという集塵装置からの灰です。燃えるごみでもその中にいろいろな金属が含まれていて、自然の状態ではほとんど有害とはいえませんが、焼却炉で灰にするとそれらを濃縮することになり、特にダストには水銀、カドミウム、鉛、ヒ素、亜鉛などの有害金属が濃縮されやすいのです。そのためダストは特別管理一般廃棄物というものに指定されて、そのままでは埋め立て処分できません(セメントなどを添加して固めたうえで、浸出水が処理できるようにした管理型処分地に処分します)。