皆気を使って、お茶菓子や紅茶の詰め合わせなどを持って来てくれた。テレビとお膳しかないがらんとした居間で、4人はお菓子をつまみながら話をすることになった。エステ仲間が揃えば、話題はエステサロンに集中した。「もともとあそこに通うようになった原因が、彼氏に痩せろって言われたことなの。まあ、それでいろいろダイエットも試しだけど、結局効米なんかないじゃん。だからエステに通うことになったんだけど、今じゃあ、支払いがきついから、実は夜も働いてんの」お膳を4人で囲むように座り、ちょうど私の正面に座っているRさんは、言いづらそうに顔をしかめて話を続けた。「スナックなんだけどね、昼間の収入より全然いいもん」髪の長い彼女は、萬田久子のような余った口をすぼめてぼそぼそと言うと、へへへと笑った。彼女くらいの美人なら、町を歩いていれば誰でも振り返るのではないかと思う。だからそれでもエステに通うということは、彼に痩せろと言われたことが原因だとしても、人には分からない彼女なりの、体に対するコンプレックスがあるのかもしれない。
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